昔からどうしようもなく臆病で
(これをヘタレとかチキンとか言うのかな……)
人に注目されるのが嫌で
(でもみんなジロジロ見てきた……)
人前に立って何かする事も嫌で
(それでも何故か色々押し付けれた……)

小中学校こんな感じで、でも高校に入って地味な子を演出してみたら案外みんな騙された
(やっと静かな生活に辿り着けたってわけです)
友達もそれなりに出来て結構楽しかった。
(「部活何に入るー?」「私吹奏楽部がいいー!!」とかありきたりな話をしながら学校生活送ってたんです)

のに!!

2ヵ月過ぎた所で突然親の海外転勤
(なんと フ ラ ン ス ! なんで英語圏じゃないの!?)
私はフランス語を話せるわけも無く。一人日本に残る事にしました。
(英語も自由に話せないのにフランス語なんてマスターしているはずがない)
なので私は寮のある学校に転校する事になりました。
(お父さんの知り合いの学校らしいです)






Prince Charming

(第一話)






見渡す限り…男!男!男!!
やんなる やんなる やんなる………。
そりゃね。うん。自分で決めた………否親が勝手に決めてしまったからしょうがないですよ。
でも!!でーも!!やっぱり納得いかない!!

転校初日。職員室の前の廊下で突っ立っていた。
先生達は朝の連絡などを中でやっているんだろう。
終わるのを待っているのは、私と男の子。
その子はブレザーを着た美形でずっと窓から外を見ていた。
私はというと前の学校の 男 子 の制服を着て
(隣りのお兄ちゃんがくれた青いラインの入った白い学生服)
袖のボタンをいじったりしていた。
(ここで何かがオカシイ事に気付いて頂きたい)



「うわ………ムサッ……」



隣りの男の子が呟いた。顔色も悪い。
どうやら窓から見える黒い群れに気持ちが悪くなってしまったようだ。
(異常な光景だよね……やっぱり)
この学校で3年間やっていけるか不安になる。
それでなくても、人一倍憶病で人見知りをしてしまうのに……。



「……えっと君も転校生………だよね」
「う、うん!」



突然話しかけられて、どもってしまった。
しかもちょっと語尾も上げてしまった。
(「うわ、なんだこの張り切ってるヤツ」とか思われていませんよーに)



「共学の学校から来たの?」
「うん」
「俺も。嫌になるよなーこうも男子ばっかだと」
「うん」
「しかもこの時期に転校だろ。変に注目されそうだよな。あっ、俺河野亨」
「わ……僕、
「………顔赤いけど、大丈夫?」



って、わーーー!!!
顔ちちちち近っ!近いって!
覗き込まないで覗き込まないで!

右に顔を背けたら同じように右を向いて顔を見ようとしてくる。
次は手で顔を覆ったら、その手を掴まれ上に上げられた。
顔は下の方を見る。相手と自分の上履きが目に入った。
(何で!こんな!?あーーもう……)



「手、離して下さい……」
「ヤダ」
「は、恥ずかしいです……」
「あはは。 男 同 士 なのに?」



そう。 男 同 士 。
今日私が転校してきた藤森学園高等部は、 男 子 校 なんです。
寮が有るからって男子校に送り込んだ両親。
それを笑いながら聞き、止めもしなかった兄弟。

私は今日から、男子の制服を着て、男としてこの学校に通うんです。



「ね?なんで顔赤いの……?」



誰この人ーーーーー!?
ハニカミ笑顔で 「……えっと君も転校生………だよね」 って言ってた人ですか!?



「人見知りが激しいんです!」



言い終わった瞬間。シマッタっと思った。
廊下に続々と出てくる先生達は驚いた顔で私を見ていた。
(しかも手は先生が出てくる前に離していたし)

くすくす笑いながらこっちを見ている河野亨をジロリと睨む。



君、行こうか」



担任の先生まで笑いを堪えながら私を見ている。
(第一印象“変な子”に認識されたかなー……)



「はい」



どうやら河野亨は違うクラスらしい。
違う先生に名前を呼ばれていたから。
思わずよしっ!っとガッツポーズをしてしまった。
瞬間。



「またね



ゾクリ。

転校初日。しかも朝から最悪なスタートで幕が上がってしまいました。
(どうなる私の男装生活!?)


―――教室に行く途中、窓から飛行機雲が見えました。










to be continued later...

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身長165センチ位の可愛い女の子が主人公です。
retouch :06/08/18
ワンドリ投票箱に清き一票を!!!


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