「君は絶対大歓迎されるから安心していいよ」



担任にこう言われ、苦笑いで 「はあ……」 と言っておいた。
本当なら 「何でですか!」 って聞きたいけどさっきの事があるから止めとく。
(これも、どれも、あれも、ぜーんぶアイツの所為だ!!)

拳を握って震えてくたら、また先生に変な目で見られた。
(もうっ!)






Prince Charming

(第二話)






先生に呼ばれて教室に入ってからの第一声。

『わーすげえ可愛い!!女の子みたいだっ!』

えっ………。
何このノリ。このテンション。
(ついていけない……。しかも『女の子みたいだ』って、バレてないよね?)

心臓の鼓動が早くなってきた。
大注目の今の状態、早く開放されたいです。



「じゃあ君自己紹介してくれるかな」
「はっはい」



顔はきっと真っ赤だろう。
緊張して声が震えて体も震えて。
(自分って本当にヘタレだー…)
ぎゅっと両手を胸の辺りで結んで、前を見据えた。



「初めまして、です。これからよろしくお願いします」



いいよね?これくらいで。
でもみんな見てる。まだ見てる………。



「おいお前ら。そんなにジロジロ見たら君が可愛そうだろ。あっと、君の席はーー豊の隣でいいかな。豊、手挙げて」
「はい……」
「分からない事があったらアイツに聞いて。豊、君は寮生らしいから。そっちのことも面倒みてやってな」
「「はい」」



ハモッってしまった。
あっちも 「うわっ」 何て思っているのか微妙な顔をしている。
先生がHR終わりの合図をしたので席に着く事にした。
席は一番後ろなので、そこに辿り着くまでやっぱりみんなにジロジロ見られました。
(転校生がそんなにめずらいの?)



「おっ俺、豊実琴。これからよろしくな」
「うん。僕は……」
だろ。でいい?」



豊君は可愛いけどカッコいい感じの男の子だった。
他人とは違う空気が流れています。
(神々しいオーラみたいな?)
でも私と同じ属性だと思ったのに違ったみたい。
(どもったから ヘタレ属性 だと思った)



「ねえ。でいい?」
「い、いいよ。僕は豊君って呼ぶね」
「……………」
「あれ?豊君?」
「ああ、いいよ。(まあ名前呼びはもっと親密になってからでいいか)」
「う、うん。(さっきの間は何?)」
「校舎の中全然分かんないだろ。昼休み案内しようか?」
「ありがと。助かる」
「昼飯持ってきた?」
「うん。お弁当持ってきたよ」
「じゃ、昼飯食べてからな」



そう言って彼、豊君は自分の席で授業の準備をし始めた。
その後直ぐクラスメイトの男子が 「ミコちゃーん」って豊君に抱きついた。
……………。男子校だからだよね。女子でもよくやるもんね。
抱きついたりなんか日常茶飯事なんだよね、きっと。

豊君の怒声がクラスに響いている時、私も他のクラスメイトに質問攻めにされました。
(嗚呼。みんなの顔が少し紅潮して見えるのは、私の気の所為だよね……?)
どんどん騒がしくなっていく教室。
その中心にいるのは、きっと豊君だろう。


――1時間目のチャイムが虚しく鳴っていました。










to be continued later...

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この話のプリンス3人は皆腹黒で。
retouch :06/08/18
ワンドリ投票箱に清き一票を!!!


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